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2016年2月15日 (月)

鈴の鳴る道

今日は眼科の定期検査の日。比較的早く診察が済んだのだが介護タクシーの都合があって直ぐには帰宅できない。この病院に行くと利用する食堂も少し早過ぎるようだ。そこで廊下の片隅にある図書のコーナーに寄ってみた。
検査で瞳孔を開いたので小さな文字は読めないが絵本ぐらいは楽しめるだろうと書棚を見ていると星野富弘さんの「鈴の鳴る道」が目についた。昔読んだことがあるのでこの書名の由来は知っている。車いすの星野さんが散歩に出ると掛けてある鈴が音を立てるというのだ。それは道がデコボコしているからでもある。人生も同じで幾多のデコボコ、それは悲しい出来事であったり、思いがけない喜びであったりするかもしれないが、そうした道を進む時、人は鈴のよい音を聞く幸いを感じる。星野さんがそう言っていたかどうかは定かでないが、だいたいそんな意味を込めて名前を付けたということだったろう。
開いたページには赤い草花の絵があり、こんな詩が載っていた。
 花の名前もしらない 
 そのことが
 今朝はばかに嬉しい
 花だって たぶん
 自分に 付けられている
 名前を 知らないで 咲いている

私も今朝は誰にも気にかけられることなく、こうして一人病院に来て、そして、一人こんな時間を過ごしている。
そう思っていた。

 

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