« 一緒に賛美 | トップページ | 友からの返信 »

2015年12月 2日 (水)

散髪

風呂の介護を受ける度に洗髪が気になっていた。だいぶ髪がのび、介護者に負担をかけていると思ったからだ。そればかりではなく、自分でも鏡を見ると髪の毛が耳の下まで下がり、どうも不細工な風体であった。
だが、美容室に出張サービスを依頼するにはためらいがあった。希望する日時がなかなかこちらの都合と合致しないのだ。もう2年くらいは馴染みの美容室に頼んでいたのだがどうしたものかと今回も迷っていた。

先日高崎で高校時代の友人二人と会食した際、これも初体験だったが電車を利用して往復したその帰り、ふと駅から家に向かう道で量販店の二階の窓に「散髪 1000円」なる宣伝が目に入った。こんなところに1000円床屋がある、もしかして車いすでの利用が可能かもしれない、そう思いつつ素通りしたのだった。

そして、昨日、いや一昨日。天気次第では行ってみようと計画したのだ。一昨日というのは出かけるには利尿剤の使用を止めなくてはならないし、着るものも夜のうちにベッド脇に揃えなくてはならないからである。
幸い昨日は小春日和のよい日であった。セブンミールの配達が終るのを待って、しっかりトイレを済ませて車いすを走らせた。
あまり立派ではない量販店の2階はお客の影もまばらだった。エレベーターで衣類売り場を通り過ぎ、理容室の入口に立つと、女性スタッフがドアを引いてくれた。
少し待って、若い男性のスタッフがどうぞ、と鏡の前に導いてくれ、防寒着を脱がせてくれた。そして、ちょっとした会話をしながら彼は主にハサミを使って丁寧にカットを終えたのだった。

帰り道、生家の脇の細い路地を辿ったのだがその垣根には山茶花の赤い色が止むことなくのぞいていた。

昨日は介護入浴の日。シャンプーが少なくて済みますね、と介護者に言われながら1000円床屋での切りっぱなし頭を洗ってもらったのだった。

|

« 一緒に賛美 | トップページ | 友からの返信 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136400/62792418

この記事へのトラックバック一覧です: 散髪:

« 一緒に賛美 | トップページ | 友からの返信 »