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2015年12月

2015年12月25日 (金)

「教え子」の死

この年末、喪中はがきが何通か届いたが、それぞれにかけがえのない者を天に送った厳かさや寂しさを内に秘めたものだった。
昨日はかつての「教え子」の女性の逝去をその主人が伝えるはがきが舞い込んだ。
読んだ時私の心は哀れさと悲しみにいっぱいとなった。未だ、54歳だという。
この女性IKさんを受け持ったのは中学2,3年生の期間であった。銀行員のお父さんと笑顔を絶やさない優しいお母さんに守られて通学していたが、その真面目さ故にどこかおどおどし、緊張が離れない風であった。卒業式で自分の並ぶ席が決まった時、人の目につきにくい場所だったことを彼女がとても喜んでいたのを今でも忘れない。
しかし、生徒同士の間では彼女は控え目ながら自己主張もしたし、学習の成績も優れていた。
結婚し、子どもさんができ、学級懇談などで学校に行くときの大変さを一度は手紙に書いて来たこともあったが近年は賀状の交換くらいで消息を交すこともなくなっていた。
そのIKさんがどんな事情かは分からないが、こうして若くして旅立ったのだ。神様が優しくその懐に彼女を抱いてくださり、涙を拭ってくださるように、そして、地上のご家庭をお守りくださるように祈る他ない。

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2015年12月12日 (土)

友からの返信

先日までの記事を編集して「こころの便り」として友人何人かに送った。すると、今朝その一人が返信をくださった。北上市に住む、リュウマチの友、Oさんである。彼は聖餐のぶどう酒(液)を口に運ぶこともままならない体である。
兄には断りなしてここに返信していただいた文を載せる。彼の信仰を広く知っていただきたいからである。
 
「こころの便り」ありがとうございました。光は闇の中で輝いているという「礼拝司会者の祈り」までは読んでいました。
散髪良かったですね。私はU子さん(注・介護者)に切ってもらっています。ひげはデイサービスでそってもらっています。
聴覚障害の方の礼拝について北上教会では原稿を渡し誰かが指で指しています。
私も数年前からよく聞き取れなくなりました。牧師から「聞こえますか?」と先日聞かれました。私はあまり気にしていません。礼拝は身体全体で聞いているので説教が完全に聞き取れなくてもあまり気にしていません。出席しているだけで満足です。その出席も月に1度になりました。
1年間ほとんど休むことがなかったのですが長い間にはいろいろなことがあります。
今日まで生かされているだけで感謝です。クリスマス礼拝には出席します。
  注 アンダーラインは私が付けました。

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2015年12月 2日 (水)

散髪

風呂の介護を受ける度に洗髪が気になっていた。だいぶ髪がのび、介護者に負担をかけていると思ったからだ。そればかりではなく、自分でも鏡を見ると髪の毛が耳の下まで下がり、どうも不細工な風体であった。
だが、美容室に出張サービスを依頼するにはためらいがあった。希望する日時がなかなかこちらの都合と合致しないのだ。もう2年くらいは馴染みの美容室に頼んでいたのだがどうしたものかと今回も迷っていた。

先日高崎で高校時代の友人二人と会食した際、これも初体験だったが電車を利用して往復したその帰り、ふと駅から家に向かう道で量販店の二階の窓に「散髪 1000円」なる宣伝が目に入った。こんなところに1000円床屋がある、もしかして車いすでの利用が可能かもしれない、そう思いつつ素通りしたのだった。

そして、昨日、いや一昨日。天気次第では行ってみようと計画したのだ。一昨日というのは出かけるには利尿剤の使用を止めなくてはならないし、着るものも夜のうちにベッド脇に揃えなくてはならないからである。
幸い昨日は小春日和のよい日であった。セブンミールの配達が終るのを待って、しっかりトイレを済ませて車いすを走らせた。
あまり立派ではない量販店の2階はお客の影もまばらだった。エレベーターで衣類売り場を通り過ぎ、理容室の入口に立つと、女性スタッフがドアを引いてくれた。
少し待って、若い男性のスタッフがどうぞ、と鏡の前に導いてくれ、防寒着を脱がせてくれた。そして、ちょっとした会話をしながら彼は主にハサミを使って丁寧にカットを終えたのだった。

帰り道、生家の脇の細い路地を辿ったのだがその垣根には山茶花の赤い色が止むことなくのぞいていた。

昨日は介護入浴の日。シャンプーが少なくて済みますね、と介護者に言われながら1000円床屋での切りっぱなし頭を洗ってもらったのだった。

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