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2013年11月26日 (火)

朝の体操

明るい日の射す居間で朝食が終わった。新聞をむくむ足を保護するために椅子の上に載せながらゆっくり読む。
だがどうも体がこわばっている。普段はまったくしない朝の体操を試みる。首を前後左右に曲げ、肩を肘を挙げられるところまで挙げて回した。

首を左右にひねっているとき、ふと思い出したのが先日「祈りを共有する友」と題して書いた友人Oさんだった。この夏、私が代表をしているキリスト教障害者団体の年次総会で事務局団体の役を引き受けてくださり、見事総会を成立させた中心人物である。
彼は北上市に住んでいるのだが東日本大震災で家が半壊し、一時家を空けねばならなかった。幸いにも復旧なって、私は総会の帰り、その家におじゃましたのだった。
北上市の中心からそう遠く離れてはいないが、周囲には田んぼが広がり、山並みも遠望できたかもしれない。
南がガラス窓一面になっている部屋で彼は少し先にある堤防の上の並木を指しながら、春にはあそこが桜の花で覆われるんだ、と話してくれた。電動車いすでそこまで出かけて行くという。
そう話している時、日常の介護をしている女性が、道を渡してあげればOさん独りで回ってくるんですよ、と口を挟んだ。一瞬私は道路に段差でもあるのかと思った。だが、そうではなかった。彼はリュウマチのため首を左右に回すことができないのだった。だから彼女が左右の安全を確認することが必要なのだ。
自らに与えられた障害を神の栄光を表すために感謝しながら生きているOさん。
今朝、私は首を回しながら、そんなOさんを思い出していた。

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