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2012年5月14日 (月)

どくだみの花

学校にいた時分、時間に空きがあるとカメラを持ってグランド周辺の植物の花を撮っていたものだ。校庭の一部は芝生になっていたから松葉杖を放り出して這いつくばってタンポポの綿毛を狙ったこともあった。
また、講堂の脇にあったバラの花を少し望遠の利くレンズを使って撮ったりもした。白が混じった紫がかった赤い色の薔薇の写真が今でも私の寝室には額に入れて掛けてある。
ある日宿舎の蔭にどくだみが白い花をつけているのに出会った。葉はあまり綺麗とはいえないし、名前から言って人に好かれるものでもない。だが、よく見ると花は十字になって重みがある。何枚かシャッターを切って帰った。
現像した写真を植物を専門にする女性の先生に見せると大変気に入ってくれた。その方は学校の植物図鑑を作っては授業で使っていたらしい。
それ以降彼女の役に立つのがうれしくて花や実を付ける草花をよく撮るようになった。教官室の出口近くにあった青桐の根本には小さい紫の花が出ていたが、それは花ニラだと彼女から教わった。ムラサキシキブという名もそうして覚えたのだったかもしれない。
こんな悠長なことを書いていると教員の本務かとどこかの市長に怒られるかもしれないが、こうした自由さのないところには真の教育も成立しないだろう。

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