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2012年3月 5日 (月)

眠るという作業

若者は横になったら自然の流れのように眠りに落ちていく。眠りという母に抱かれるようにそれは安心に満ちた心地良いものだろう。
 
私にはもうそんな豊かさはない。眠るには作業が必要になってきたのである。
ベッドに乗り寝間着に着替える作業も体の位置を変えながら、自由にならない腕を使って時間をかけてやらねばならない。
寝返りができない私は電動ベッドを使っている。睡眠後2,3時間も経つと疲れを覚えて、コントローラーで足の部分のベッドを少し上げたり、頭部を起こしたりしなければならない。トイレに起きることも何度かあるがその時直ぐに寝入れればいいのだが、そうでないと枕元の携帯ラジオをつけ、翌日の疲れを心配しながらラジオ深夜便を聞く。
こうして毎晩眠るために必要な作業をしているのが現実である。
 
だが、一人寝ではあるが眠りが与えられていることは感謝しなければならないだろう。痛みで眠ることさえままならなかった妻の最期を思うとそんな気がする。

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