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2011年4月 5日 (火)

汚れを許す人

障害を持った子どもが成長するとその重さゆえに母親では世話をしきれないことがある。トイレの介助でも同じである。
だから時には朝の排便を家庭でせずに登校して学校で職員の介助に頼るということも起こる。もちろん教師仲間ではそういう保護者は評判が良くない。
先日、知的障害の特別支援学校で教頭をしていた友人Eさんに会った。そこでこのことが話題になったのだが、彼の学校でもそういう母親がいたそうである。彼によるとその親は抱えたり、便器に乗せたりすることが重労働だから、夜などは子どもが浴室に這って行って用を済ませることを許していたという。母親にしては後で風呂場をシャワーで洗うほうがよほど楽なのだそうだ。
こんな状態だからその親は朝は学校を当てにして先生方にやってもらうのが常なのだと言っていた。
Eさんは、笑いながら、お母ちゃんでは無理ですよね、とすっかり親の行為を容認するふうであった。
私も最近は車椅子の生活になったからトイレは重大関心事なのだが、この彼の前ならどんな方法でトイレを済ませても恥じ入ることはないな、と汚れを知った人の大きさに安心感を持ったのだった。

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