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2011年3月23日 (水)

宮沢賢治と災害

渡辺健さんが多くの芸能人とともに災害にあった人たちを励ますサイトを立ち上げた。笑福亭鶴瓶さんもその仲間に入っている。ここで渡辺健さんは自ら宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を文庫本らしきものを見ながら、静かに朗読している。
雨ニモマケズはかつて戦争の時代にも利用されたことがあった。貧しさを耐え、国民が一つになって国難に立ち向かう精神を鼓舞しようという意図があったのだろう。

宮沢賢治は農民の生活を支えることに心を砕いた人である。病気の中でも肥料の配合の仕方を教えることを惜しまなかった。それは「よだかの星」に見るように弱い人への共感に基づく行為だった。
もう一つ賢治を思うときに気づくことは彼が自然を友として、いや自然に生かされる人として存在したことである。彼にとっては水は母の羊水のようであり、熊は仲間であった。
 
今回、この災害を賢治はどう見ているだろう。岩手山を愛し、リアス式海岸で遊んだ賢治は自然に向かって、どうか人間を守ってほしいと頼んでいるかも知れない。
自分の詩が読まれることも今回は許すだろう。原発などということへの疑問を呈しながら。

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