« 「私は日曜日が嫌い」 | トップページ | 朝日から読売へ »

2010年11月 5日 (金)

抗癌剤を使う友の声

かすれている声が電話の向こうから聞こえてきた。長く東京の教会で信仰生活を共に送った友の声である。
「抗癌剤でこんなになっちゃったんだよ」。「手紙と説教をもらったけど返事書かなくてごめんな」。
二年前に前立腺がんの手術をし、その後抗癌剤を用いてるが、手先の器用さがなくなり、食事をとってもその後横になることが多いという。
「だらしないんだよな」。と友はままならない自分を責めるように会話の間に言葉を挟んだ。
「そんなこと言わないで。僕も以前出来ていたことができないで、生活を少しでも充実したくていつも何かやって、疲れきっているけど、僕たちは頑張ることを大事に生きてきたからつい今の生活をだらしないなんて言ってしまうんだね。」
私がそう言うと、「そのとおりだな」。「分かった」。と彼は弱い声で応えた。
「また、電話くれよな」。彼のその言葉を最後に、私たちはお互いにお礼を言い合って電話を切った。

|

« 「私は日曜日が嫌い」 | トップページ | 朝日から読売へ »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「私は日曜日が嫌い」 | トップページ | 朝日から読売へ »