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2009年12月30日 (水)

二つの大掃除

デイサービスの帰り、運転手の方が「今日は少し掃除をしたんですよ」と話しかけてきた。デイサービススタッフは忙しいのか今年途中から送り迎えの運転はパートの方に代わっているのだ。
昨日の方は縫製の仕事をしているという。下請けなので季節によって仕事があったりなかったりするらしい。
走りながら話してくれたところによると、迎えの時間までクーラーの掃除をしたとのこと。風が吹き出してくる部品を外し、掃除機で奥まできれいにしたと言っていた。また、仕事場にぶら下がっている蛍光灯は傘の上の埃もぬぐったそうだ。
年末の大掃除をこうして家や仕事場の隅々までやって新年に備えるのだろう。
いつもこの方は私の足元が冷えないようにとご自分のジャンバーをかけて下さるのだが、私の家に着くと、それを受け取って「よいお年を」と言って帰っていった。
今は季節に関係なく日々が過ぎていく感がする。そんな中、この方のように年末はしっかり大掃除をやって一年を終えることができるのは幸せなことだ。
  
帰ってみると畏友H氏から本が贈られてきていた。そしてこんな手紙が添えられていた。
「近年はアドベントからレントにかけての季節は、寒さから身を守るのに一生懸命、というようなあんばいで、年末だから大掃除などということは全くできなくなりました。」
H氏は私よりも年長である。障害をお持ちで、夕方には一眠りしないと体が持たないとおっしゃる。だから電話をかけるにもこの時間帯は避けねばならない。
誠実一途な方だから今までは奥さんと年末には松葉杖をつきながら掃除をして新年を迎えたのだろう。
だが、体の衰えはH氏をして自分の身を守り、生活を維持することに残された力を振り向けさせているのだ。

二つの大掃除の実際に接し、両者に生きる姿の真実味を感じた一日だった。

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