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2009年4月18日 (土)

来なくなった老友

Wさんは80歳近い方である。脳梗塞の後遺症で歩行が不自由だが聞き慣れないと少しわかりにくい速い話し方で誠実に対話してくださる人だ。
そのWさんがデイケアに姿を見せなくなってしまった。先週の日曜日家が火事で焼けてしまったからである。近くに火事があったことは知っていたのだが、Wさんのところだと聞いて驚いた。
私の家の先にWさんはお住まいで、デイケアの送迎はいつも一緒だった。車はWさんの家の庭まで入り込んでWさんを降ろすのだが、そのとき軽い認知障害のある奥さんがいつも穏やかな顔を少し開けた障子の間から見せていた。
ある日いつものように奥さんが開けた障子の奥の座敷に石油ストーブが見えた。老夫婦だけの生活であのストーブで大丈夫か知らんと一瞬気になった記憶がある。
原因は何かはわからないが、昔風の古い農家が焼けてしまったので今は少しはなれたF市の娘さんの所に厄介になっているという。そこまでは施設側も送迎できないし、Wさん自身まだデイケアどころではないのだろう。
住み慣れた畑中の家を失い、街の暮らしになってWさんもさぞ困っているだろう。

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