« 教会の大きさ | トップページ | よき友 »

2009年2月 9日 (月)

妻と分け合った日々

思えば昨年の今頃は緊張の連続だった。肺がんが仙骨に転移したことがわかり、治療の目鼻をつけなければならないときだった。入院は前年に続いて再度のことであったが、新しい局面に遭遇し全神経を集中してことに当たっていたのだった。
最近、妻の遺品を整理していたら長男誕生の日の私の日記が出てきた。そしてそこにも妻の入院の様子が書かれていたのである。長男は帝王切開で生まれた。だから普通分娩と違って妻の苦しみの様子が書かれている。腰の痛みに耐え、点滴の処置を受ける様子などなどが綴られているのである。
それを読みながら妻は何回彼女の生涯において入院治療をしただろうかと私はふと考えた。丈夫な彼女ではあったが意外に入院回数は多いのだ。
もちろん4人の子供の出産には入院があるが、他に白内障の治療で2回、肩の脂肪腫をとるために一度、それから癌の治療で3回、これらを総合したら何日になるだろう。
家にいてはどんなに辛くとも私の朝食を用意しないなどということはしなかった彼女だったが、私から離れてベッドで治療の日を送ったこともこんなにたくさんあったことを私は忘れていた。別な言い方をすればそれらの日々、私は彼女の傍らに共にいたのだ。世話ばかり受けていたような気がしていたのだが、こうして一緒に苦しみを分け合って、42年間を生きてきた私たちであったのだ。

|

« 教会の大きさ | トップページ | よき友 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 教会の大きさ | トップページ | よき友 »