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2009年1月20日 (火)

バカ足

バカ足とは私の麻痺した左足のことである。小学生の頃母と2人だけで炬燵に入っていると母は私の足を揉んでくれたものだ。細く、まったく力の入らない足を私が本を読んでいるにもかかわらず炬燵の中で時間をつぶすように丁寧に揉み続けた。
そのとき、「このバカ足が動けばなぁ」とつぶやくのだった。いつも世話をしている息子のこの足さえ動けば息子は跳んで歩けるだろうに、好きことができるだろうに、かわいそうなものだ、と思っていたに違いない。
  
今、腰が痛くなって風呂から出て、車イスに座るのに苦労している。利き足の右足に力が入らないのだ。手すりに右手を掛け、左手を車イスに置いて腰を浮かせ、お尻を車イスの座面に乗せようとするのだが、これが大変である。右手の肘関節はぎしぎし言うし、右足はピクピクと震える。そんな時、まったく麻痺している左足が垂直になるとありがたいことに体重を支えてくれる。そして右足を10センチほど前へ出させてくれるのである。
バカ足と言われて、無くて同然、と思われてきた足が今になって大切な働きをすることとなった。
  
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