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2008年12月29日 (月)

妻の息を感じつつ

若いものが皆外出して独りとなった。テニスの練習やサッカークラブの忘年会があったのだ。
居間の畳の隅に妻の写真は十字架や聖書と一緒に飾られている。私はそこから少し離れて座椅子に座りご飯を食べたり新聞を読んだりするのが常である。
だが昨夜は写真のすぐ前に席をとった。すると小さなテーブルに載っている写真が私の耳もとになった。写真が大きいこともあって妻が生きて脇にいるようである。妻の息が私の耳や首にかかる。
「ばあちゃん、2人だけになったね。いい顔しているじゃないか」と話しかけてみる。妻はだまって笑顔で炬燵の上に拡げてある雑誌に視線を落としている。
抱き寄せたい衝動に駆られながら、しばらく写真を見たり、雑誌をめくったり、私は2人の時間を保っていた。

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