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2008年8月20日 (水)

一日をどう豊かにするか

看病と葬儀の身体的疲れは徐々に回復しつつあるように思う。だが、体の中に空いた大きな穴はなかなか埋まりそうにない。その穴から力が漏れて動くエネルギーが消えてしまうのである。
ベッドに帰ると納骨式のことや妻の生活をとめどもなく考えて、そんなことばかりで時間が過ぎる。そして疲れる。
今もハルちゃんを駅に送ってきたのだが、家に入るとああ私は一人だったのだという思いが強くなる。お茶を飲んでも同様である。
この空虚感を強いて忘れるための努力はするべきではないと考える。無理を強いるとどこかにゆがみが出る。無駄な時間を送っているうちにいつかはそれを脱したい心が湧いて自然に新しい方向に向かうだろうとも思う。
だが一方で妻は自分がいないことで先に進めない「父さん」を望んではいないだろうという気もする。
私が代表になっている全国の障害を持つキリスト者の会が新年度を迎えた。会長、副会長は総会で決ったのだが会計と書記は私が委嘱することになっている。早くこのことに手をつけなければいけないのだがその元気が出ないのだ。この作業にかかれば力が与えられるかもしれないとも思うがいまだそのままである。
妻の陰から出られない自分。そんな私がいる。
 
昨日は骨壷に名前を書いた。教会の共同墓地には他の兄弟のお骨も納められているからだ。
長男に白い布を取り、壷を出してもらった時蓋を開けてみた。骨は白さがましているように見えた。触ることはせず、また蓋を戻した。
こうして妻にかかわっている時間がもっとも落ち着く時間なのである。

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