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2008年7月29日 (火)

魚と蒲団

夏にしては珍しく二晩続きで涼しかった。タオルケット一枚で寝ていたので朝になって目が覚めたほどである。
妻がいればこんな時すぐに押入れの中からもう一枚何か出してくれるのだが自分で動くのも面倒なので我慢した次第である。
  
以前どこかに私は子供のときから魚を食べるのが不得意だと書いたことがある。小骨を取り除くことがなんとも面倒で、私が箸を使うと魚がぐちゃぐちゃになってしまう。それを見られるのがいやなのでお仕舞いには裏表をひっくり返して体裁を保つのが常だ。何故こんなことになったかといえば母のせいである。母が甘やかして私の魚の骨を丹精に取ってくれたからなのだった。
  
寝具を扱うのも同様である。ベッドの上が乱れていてもそれをしっかり整えてから寒くないようにとか寝やすいようにとか意を用いることが面倒である。それをするくらいならそのまま乱れた寝具の中にもぐりこんで寝たほうがいい。
と言っても今までそうしてきたわけではない。妻がいた。彼女は私が寝室に行く前に必ず蒲団や毛布をしっかり整えておいてくれた。そして隅を少しひっくり返して入りやすくしておいてくれたのだ。
私は当たり前のようにそれを見ていた。
  
妻がいなくなって魚ばかりでなく蒲団の扱いでも乱雑さがまかり通ることとなった。

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