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2008年6月 7日 (土)

二つのこと

今日の妻は眠りの多い日だった。話しかければうなづいたりするが目を閉じている時間が圧倒的に多かった。
私はその手を取ってさすり、時には私の頬に手の甲を押し付けたりして触れ合いを豊かにしようと試みた。まだ手はすべすべとしている。頬につけたままその体ごと抱きしめたい衝動がこみ上げてくるのを感じていた。
  
隣の個室の患者さんはおばあちゃんらしい。ご主人がよく面会に来る。そして「ばあちゃん、来たよ。がんばるんだよ。じいちゃんだよ。がんばるんだよ。」と大きな声で呼びかける。
若いうちはどんな夫婦だったか知らないが、こうして長い間連れ添った人が病に倒れるとその関係は相互扶助の関係になるのだろう。ぼくとつな田舎の老人だが、病室からは美しいものが流れ出ている。
 
駐車場に着いた時次男は食事に出ていて車のところに来ることができなかった。私は見ず知らずの男性に車イスを下ろしてくれるように頼んだ。彼は車イスの前後を逆に私の傍に下ろしてくれた。だがすぐに私の注文に応じて置きなおしてくれた。
今、車イスをリフトで収納する装置のついた車を探しているところなのだが、こうして気軽にお願いすることで今の車を使い続けることもよいかもしれない。

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