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2008年5月17日 (土)

病院にて

浅い息をして横たわっていた。時間がわからないという。
痛いところを聞かれても腰も背中も痛いから(困るそうだ)。「長い間痛みと戦ったものね」と相槌を打っているとき涙が出そうになって顔をそむけた。
眠ってしまうのではないかと心配しながら触れ合いをしていると徐々に反応がしっかりしてきた。
ママの実家から送ってくれた小城の水羊羹を少しずつスプーンで口に運んであげた。小豆が固いと言った。おせんべいも一かじり食べた。抽斗からパンを出し、渡すとちぎってひとかたまりを食べ終えた。
すっかり柔らかくなった腕をさすり、足をなでながら話を続けた。点滴が落ち続けていた。
帰り際ママに今月のお金を渡したかどうかと心配そうに訊ねた。「まだだよ、昨日郵便局に引き出しに行ったんだけど失敗して暗証番号が使えなくなってしまってね」私がこう答えると「20日に(ガスや水道の?)引き落としがあるから早く渡して」と念を押された。こういうことを心配してくれている間はまだ気持ちは確かだとつまらないところで私は安心した。

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