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2008年5月24日 (土)

この手はなにをしたか

今日の妻は元気がない。目を閉じているばかりだった。8時間ほど傍らに居たのだがあまり話をすることはできなかった。
私は妻の手を取り、長い指を順番に撫でていた。指は関節が太くなっていた。
この指は私の車イスを押し、雪の日に杖で歩く道を開き、教会で掃除や料理を作り、子どもを背負いながらもう一人の手を引き、信用金庫の食堂で10数人の食事の賄いをして子どもたちの養育費を稼いだのだった。
妻の手は奉仕の業に用いられたものであった。その思い出をたどっていると、半日以上も話をしない妻の傍にいたにもかかわらず妻の手との触れ合いは決して私を飽きさせることはなかった。
神よ、どうぞ今夜も妻の傍に寄り添ってくださいますように。

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