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2008年1月 4日 (金)

父の権威

九州に里帰りしている息子一家が当地を出発したとの電話があった。帰りはゆっくり運転して明日の夜に家に着くという。
長旅だから急がず、あわてず休みながら運転してね、と電話口の息子に話した。
それにしても大変なことだ。注意を途切らすことなく長時間ハンドルを握り続けなくてはならない。夜間の雨にでもであったら前方の見通しも悪いだろう。後ろの席ではゲームをしながら子どもたちが笑い転げているとき十数時間ただ黙々とアクセルとブレーキを操作し続けるとはご苦労なことである。
こんなことを想像するとき、一つここから生じるよい結果があることに思い至った。それは子どもたちが父親の運転に集中する姿に接して体得する信頼感である。自分たちの安全をゆだねている父がそこにいる、長時間の「労働」に喜んで励んでいる父がそこにいる。これを身近に体験することができる機会が与えられているのだ。
農業などの一次産業が旺盛な時代には当然の如く見聞できた大人の権威が現代の子どもたちには見えなくなっている。そんな時、せめて自動車の運転という姿において自分たちのために一心に尽くしてくれている親に接することはあながち無駄にはならないだろう。

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