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2007年11月 7日 (水)

遺伝子操作と人の自由

テレビのニュースでなんとも不可解な実験を紹介していた。マウスの遺伝子操作を行った結果何時間走っても疲れることを知らないマウスを創り出すことができたというのである。この研究に携わった者は「この結果を人間に応用することはあってはならない」とコメントしたという。

では一体科学者は何のために実験をしているのであろうか。己の興味最優先でいのちをもち遊んでいるとしか言いようがない。恐ろしいのはやがて時間が経つにつれて実験当初の警告は無視されて技術や結果のみが一人歩きをすることである。

今読んでいる「カラマーゾフの兄弟」の中にこんな一節が出て来るのを思い出した。「人間の自由を支配する代わりに、お前はそれを増大させ、人間の魂の王国に、永久に自由という苦しみを背負わされてしまった。」「選択の自由という恐ろしい重荷に打ちひしがれた人間が、ついにはお前の姿もしりぞけ、お前の真実にも異議を唱えるようになるということを。彼らはしまいには、真実はお前の中にはない、とまで叫ぶようになるのだ。」

この「お前」を神様と理解すれば神様が人間を自由に支配する代わりに自由を与えたことによってそれが苦しみになり、ついにはその重荷に耐えかねて神様をも退けてしまうようになるというのであろう。それは自由に見えて実のところ恐ろしい重荷であり混乱と苦しみであるというのである。

マウスの研究をした者も与えられている自由の代償に重荷を背負っていることに気付かねばならないだろう。

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