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2007年8月10日 (金)

中学生頃のこと

 中学時代の恩師から当時私が先生にあてた手紙を返していただいた。先生が身辺整理をしていたら見つけたのだそうである。中学時代の私は世の常識に欠けるところが多くなんと恥ずかしい手紙を書いたのだろうと反省しているところである。だがこの手紙を書いたのは私なのだから捨てることをせずここに記録として残しておきたいと思う。なお、これは地元の公立高校で入学を断られ、浪人していた2月に書いたものである

 「ぼくを手紙を見てうらやましいと思ったそうですけれど、あんなにのんびりできたのはあのころだけだったのですから毎日ああしているとは思わないでください。ぼくも今は毎日忙しいです。なぜってぼくのほうの試験日が2月の21日だからです。安中の学校へ行こうと思っているんですけれど、なかなか決心がつきません。あの学校の試験科目は英、数、国、作文、口頭試問の5科目なのでまず一安心というところですけれど、英語など文法をずいぶん忘れてしまって弱っているところです。

 毎日アチーブで3、4時間遊んでしまいます。通信教育の方(注 高校に入れなかったので通信教育を受けていた)、とうとう数学がわからなくなってしまいましたし、それに3月いっぱいで一応けりをつけようとしていますから、毎日もう本を読むのも容易ではありません。

 ぼくは本を読むのは昼休みの一時間と5時から6時の2時間ぐらいです。今読んでいるのはサマセット・モームという人の「月と6ペンス」です。あまり面白いとは思われませんけれど、やめることはできません。

 芸術家の生活というものがどうしてあんなに自分の身のことをかまわずにいるのかと不思議に思います。芸術家という人は人間の社会のあらゆることに無関心になってただ自分の求める一つのもののためばかりに生きるものなのでしょうか。芸術家といわれる人がみんな自分の生活というものをかまわなかったかと言えばそうでないことは分かるのです。それではストリックランドの生活は一種の人間の生き方ということだけで良いのですか。あの本の中から何を発見したらいいのでしょう。(略)

 さてぼくはこれから対数計算をしなければなりません。今日も計画通りに行かないと困りますからこの辺で・・・・・。さようなら」

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