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2007年7月12日 (木)

守られて

多くの人と神に守られて手術は無事終わった。
  
医師に呼ばれて手術室に入り摘出した病巣を見ると、脂肪のように白く、2.5cm×1.5cmの大きさだった。原発性の癌で他への転移もないとの説明を受け部屋を出ようとすると、そこにストレッチャーに横たわる妻がいた。もう麻酔が覚めて、「痛い」を連発していた。「よくがんばったね」。私はそれしか言えなかった。4時間にわたる手術を耐えた顔は苦しそうだった。
  
娘、長男とその妻、姪、姉とその息子、こんなに多くの者に手術の間私は囲まれて過ごすことができた。若い者が娘の結婚式の出来事を楽しそうに話したり、それぞれの家庭の様子を語り合ううちに4時間が過ぎた。一人では耐えられない時間をこうして守られていた。
3時間が過ぎた頃、医師に呼ばれて可能な処置2方法のどちらかの選択を問われたが、これからの妻のよりよい生活を重視する選択肢を選んだ。二人の医師が執刀に当たったのだが、前回の手術を担当したM氏もそれがいいだろうとの意見だとのことだ。
  
集中治療室での措置が手間取り、娘たちが面会するまでには時間がかかった。予想された雨が降らない夕暮れの町を息子の運転で帰宅する間、先日来てくれた三男に電話をして妻の無事を告げた。
  
就寝前、ベッドで一人神に感謝の祈りを捧げる。安堵と感謝の涙が頬を伝って落ちた。

  

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