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2007年2月 5日 (月)

去った友

中学時代の友とはめったに会うことがないのだが、一人だけいつも会話を交わす友がいた。家のすぐ近くに住まいするMさんである。
時々入院をする奥さんをかばって一緒にゆっくりと散歩しているとき、顔を合わせるととりとめもないことを私は彼と話した。その昔、高等学校に行かずに大工の道を選んだ彼だったが、私が高校から入学を断られたとき、よく家に話しに来てくれたものだった。
少し前、彼が入院した時に同じ病院に通院していた私は帰りがけにちょっとした菓子を持って彼の部屋を訪ねたことがあった。彼はたいそう恐縮して、快気祝いには立派な箱詰めの食品を持参したのである。
最近のことだが、私が帰宅すると彼の玄関前に救急車が来ていた。奥さんがまた病気になったのだ。その後、一度は奥さんは家に戻られたが、しばらくして彼と一緒にどこかの施設に入ってしまった。これは近所の噂だからその居所は定かでない。
家には亡くなった息子の連れ合いと子ども3人がいるので奥さんを看護するには家よりも施設のほうがいいと彼は判断したのだろう。永年住み慣れた家を残して、彼は去って行った。なんとか居所を教えてもらって訪ねたいと思いつつもまだ果たしていない。

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