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2007年1月13日 (土)

かつての同僚への手紙

K先生、短歌同人誌「日本海」を御恵送くださり有難うございました。お忙しい生活の中で文学活動に携わっておられるお姿に接し、さすがK先生と嬉しく思っております。

先生の作品「団地の暮らし・回顧」はご自身の生活に直結しておられ、こうして生活を見つめる中でそれを文学に昇華しておられることの素晴らしさを教えられました。

もう一つの作品「秋雑詠」も社会派の先生らしい歌ですね。

 子どもらの生命守らむ教師らの告訴の勝利誇らしく思う

教育現場がますます国家に管理されようとしている時、きっと先生のようにこの判決を喜んだ方は多かったに違いありません。

 高架下に診療所あり薬局あり庶民の砦よ民医連の旗も

この歌からは高島平団地の一角が目に浮かびます。黒ずんだ高架下に診療所や薬局その他の生活に直結する店が寄り添っていて、そこに民医連の旗が立っている。なんだか一昔前の写真を見ているようですね。

先生以外の方の短歌ではH・K子さんのものが目がとまりました。

 若き日にたどりし譜面とりだしてピアノに向えば和むひととき

この方は早朝に新聞か牛乳の配達をしながらお母さんと娘さんを亡くした日々を過ごしておられるようですが、しかし、それらをうたった歌の中には「ぐんぐんと伸びゆく青田」「渡り来る風」などの爽やかな言葉が使われており、まさに2首目の歌にあるように「1日1日を大切に」に生きておられる息吹が伝わってまいります。これからも和むひとときを持ちつつ歌を読んでほしいと願わずにはおられません。

よい歌集を有難うございました。

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