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2006年10月17日 (火)

生きるための費用

 高校1年の終わり、当時の生活費を日記にこう書いていた。
   
 2年生の生活はどれくらい金がかかるのだろう。なるべく1年の時と同じでおわそうと思う。今のところ減らせる金といってもない。パンを買うのを削るくらいで他にはない。
 それでは今の様子はどうだろう。寮費2400円、月謝1500円、家へ一度帰る費用100円、映画を月に一度見る50円、参考書代150円、その他100円。こう見ると、今までと同じにかかる。
   
 わたしの家は農家だった。現金収入がいつもあるわけではない。だから家を一人離れ、私立の高校で寮生活するわたしは生活費をいつも気にかけなければならなかった。姉は家で賃機を織っていたがその収入の中からわずかの額を小遣いとしてくれることがあった。
  
 家族みんなの支えでなんとか3年間の高校生活を終えたわたしはまた大学にまでも進むことを許された。
 
 現職にあるとき同僚が息子の進学で相談に来た。学費が賄えるかどうか心配だという。わたしは学生時代は一時のことだ、3年、または4年で終わる。家計が苦しくとも子どもの希望をかなえてやることを優先したらいい。そう伝えた。このことばの裏にはわたしが家族から受けた支えへの感謝の気持ちがあった。
 

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