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2006年10月 5日 (木)

友の入所

 彼は高校に進学せず大工の道を選んだ。わたしは高校側の拒否によって高校を断念しなくてはならなくなっていた。進路の決まらないわたしを時々訪ねて来て、話し相手になってくれたのだ彼であった。もう50年も前の話である。
 彼は今わたしの近くに住んでいる。奥さんが体の具合がわるく時々救急車で運ばれるような状態にある。その上先日息子さんが三人の就学児をおいて亡くなってしまった。彼が一人では動けない奥さんの面倒をみているが、息子さんの連れ合いも老夫婦と子どもたちの世話で大変であろう。
 聞くところによると彼と奥さんは近く、施設に入所することになったそうだ。全体のことを配慮してこれがよいと判断したのだろう。
 長く工務店を営み、地域では区長を務めたおとなしい彼だが、こうして地域との縁を切って施設住まいになる。
 優しい彼ゆえ奥さんだけを施設に入れるのはできなかったのだろう。今後の幸せを祈るほかない。

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