« インターネット俳句 | トップページ | 手すり »

2006年9月 4日 (月)

絵画展に多くの友が

 一昨日有楽町にある交通会館で開かれていた「第三十九回芝美術研究所絵画展」最終日に行ってきた。
 帝国劇場で上演されている「放浪記」を家内とその姉が鑑賞に行くというので一緒に新幹線を利用して行ったのだった。
  
  絵画展は二階ギャラリーいっぱいに作品が展示され、一日中大勢の人たちで賑わっていた。特定の流派がある訳ではないので、油絵、日本画、デッサン、人形など色とりどりの展示品が照明に照らされて参会者の目を引いていた。芝美で学ぶ人たちに縁がある方々が交わりを兼ねておいでになっているらしく、美術館に漂う静寂さなどまったくここにはなく、あちこちで談笑の輪ができていた。
 06090200dscf0032_smallわたしの場合も例外でなく、午前から閉館まで多くの友がおいでになった。最初は大学時代のクラスメイト三人の女性である。この一人に案内を差し上げたのだが、声を掛け合って静岡県、神奈川県、千葉県から駆けつけたのだという。男性よりも変り様が大きくて一瞬どなたか分からなかったが、すぐに目の中に浮かぶ昔の懐かしい面影がよんでとれた。
  昼食のために一緒に会場を出たのだが、もうそのころは昔の学生仲間に戻っていた。
 係りの方がお友達が見えています、と連絡に来てくださったので会場に戻ると、やはり大学時代の友人であった。
 こうして最初は判別できないほどに年月を経た友が、中には奥様も同伴して、七人おいでになった。わたしの絵は二点展示してあったが、その絵のことを話題にしながら、この友と歓談の時を過ごしたのだ。そのうちに一人とは学生時代介助をしていただいたように一緒にトイレにも行ってもらったりした。
 他に、弟夫婦、職場で一緒に過ごした方々、いつも信仰を手紙やメールで語り合う友も皆さんにこやかに一時を共にしていってくださった。会議とか修養会ではなく、絵を前にして共にいるという雰囲気が皆の心を和ませたのかもしれなかった。
 会場では恩師のS先生が、実はこの方が芝美の責任者なのだが、お客さんの間を駆け回って挨拶をしたり、係りのものに指示を出したり大忙しであった。
 06090204dscf0045_small最終日なので四時には会場を閉め、それから打ち上げの会が開かれた。芝美出身ということで現芸大学長が見えたり、画家も姿を現した。S先生はそうした重鎮も教え子には変わりないから、たくさんの思い出を交えながら長々と弁舌を振るった。私のこともまた満足そうに皆に紹介した。
 箸方たみさんがようやくおしまいになって会場に着いた。先生が私に合わせたくて呼んでくださったようなものである。
 朝から車いすに坐りっぱなしの私はもうすっかり疲れていた。だから、会半ばで席を立ち、帝劇から帰った妻たちと一緒にガード沿いに東京駅に向かった。都会にしては光が乏しい道が一日の出来事をより豊かにしてくれているような思いにとらわれながら、妻の押す車椅子に私は身をあずけていた。

|

« インターネット俳句 | トップページ | 手すり »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

絵は心を豊かにしてくれますね。
とても素敵な時間だったことでしょう。

投稿: 昭雄 | 2006年9月 6日 (水) 21時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« インターネット俳句 | トップページ | 手すり »