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2006年7月10日 (月)

帰り道

 翌日は雨だった。4階の窓から見る道が濡れていた。

 温泉街を少し巡って、それから松本駅に行こうとしていたのだがこれでは無理。しかたなし宿で時間をつぶすことにする。
 チェックアウトの時間が過ぎたので、ロビーでテレビを見ながらタクシーが来る11時を待つ。中庭に植えられて白樺の葉が雨が震えている。
    

 松本駅に着き、インターホンで誘導を頼む。スロープを通ってホームに出たが、長野方面は反対側である。エレベーターが点検中とかで、4人に持ち上げられて階段を渡る。

 「しなの7号」を待つ間、寒さをよけて自動販売機の陰に身を寄せた。寒さ対策を怠ったのが今度の最大のミスだ。キ障協の会合の間じゅう、わたしは持ってきたひざ掛けを肩からまとって身を守ったのだった。出発前のあの蒸し暑さについ気を許して、ワイシャツ姿で来てしまったのがいけなかった。

 長野駅には12時少し前に着く。本庄早稲田駅に停まる新幹線の列車は4時過ぎでないと長野駅を出ない。それまで、善光寺見学で過ごすことにする。

 06070501dscf0032_small 善光寺は地理的に駅よりも高所にあるのでタクシーで寺に行き、見学をしながら下ることにした。運転手にその旨話すと、小さな宿坊がびっしりと並ぶ宿坊通りを抜けて、境内の最も奥に連れて行ってくれた。運転手の両親は介護施設におり、その世話でたいへんな生活を強いられることになったと彼は自分から話した。弟の嫁はとてもこれには耐えられないと離婚して出たが、若い者は勝手だともつぶやいていた。

 わたしたちは予定通り石畳の仲見世通りを下った。途中、焼き物のフクロウを買う。あまりにも寒く、また小雨が降り出したので2人ともレインコートをまとう。

 雨を避けてアーケード街に入る。外れにあったイトーヨーカドーの喫茶でコーヒーとレアチーズをとる。暗い店内の窓からは霧に霞んだ山並みが見えていた。

 車椅子を押してもらい長野大通りをごとごとと駅にたどり着く。

 松本市街と違って、長野市は舗道のふちが段差を感じさせず、動きやすい。

本庄早稲田駅に着いても雨は止んでいなかった。顔にかかる雨を掃いながら止めていった車に乗り、岐路についたとき、もうあたりは暗くなりかけていた。3日間、妻を含め、多くの人に世話になった旅であった。  

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