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2005年11月 8日 (火)

山茶花

 亡き姉の着物にも似て山茶花の咲く

 庭の隅に山茶花が咲いた。短い枝のかたまりを花が囲んでいる。花は赤であるが、派手さはなく艶にも乏しい。誰に見てもらうでもなく、時期が来たので寒い風が吹く中自分の務めを果たしているように見える。

 姉たちは娘時代こんな色の着物を着せられていたような気がする。戦後何もなかった時代、木綿の質素な着物を身につけ、せっせと働いていた。夏場は畑に出て両親と一緒に田植えや草取りに精を出し、秋口からは賃機織りを夜なべまして過ごしていたのだった。

 山茶花の花はそんな姉たちを偲ばせて咲いている。

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