« 秋の日 | トップページ | 今日の一句 »

2005年10月 4日 (火)

俳句の喜び

 駐車場西瓜運びに助け呼ぶ  渋沢悠歩

 私は「道俳句会」に所属している。ここでは毎月「道」という俳句雑誌を出して会員の俳句を掲載してくれる。

 25日がその締め切り日なのだが私はなかなか句ができず、いつも締め切り間際になってやっとひねり出すという始末である。

 そんな私なのだが、今日届いた10月号を見るとなんと主宰が上掲の句を選んでくれているではないか。毎月何百という俳句が届けられるであろうにこうして主宰の目に止まるとは幸運としか言いようがない。

 主宰の源鬼彦氏はこう講評してくださっている。

「どこかの駐車場での、夏の日のひと齣を詠う。ここで“夏の日”としたのは、<西瓜>は秋の季語に分類されているから、実際には夏のものとの判断からである。

 いずれにしても、<助け呼ぶ>となると「これは大変だ」と思うのだが、<西瓜運びに>ということであれば様子は一変する。この駐車場は農家の直売所の一角にあるそれか。『おーい、この西瓜運んでくれよー』とでも叫んでいるようだ。ほほえましい。」

 俳句の面白さは句会を開いて思い思いに言いたい放題言い合うことである。ところが雑誌ではそれは無理な話である。そんな時にこうして誰かに鑑賞していただくということは本当に嬉しいことである。

 ところで、これはこの夏姉が西瓜を持ってきてくれたときの様子を詠んだものなのである。姉ももう年であるから重い西瓜はそう簡単に持ち運べないのだ。玄関わきの駐車場で妻を呼んだときにできた句がこれだという訳である。

|

« 秋の日 | トップページ | 今日の一句 »

「俳句」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136400/6244384

この記事へのトラックバック一覧です: 俳句の喜び:

« 秋の日 | トップページ | 今日の一句 »