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2005年10月 3日 (月)

秋の日

 どこからか電車の音や稲黄金

 三両の電車のろのろ稲田往く

 今日は妻の定期健診で病院に行った。稲がすっかり黄ばみ、秋の日に輝いていた。榛名山も妙義山も遠くに青くその影を横たえていた。

 妻が肺がんの手術をしてから二年半が過ぎている。あの時は春まだ浅く、通院の道には時折みぞれが降っていた。

 春浅し癌と言はれし妻とゐる

 春炬燵はたらき者の妻病みぬ

 二人してこの春耐えよう主に在りて

 

今日は帰り道、おいしいお蕎麦をいただいたのだが、この幸せをどうか長く許し給えと祈らずにはいられない。

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コメント

いつも私の拙い句にコメントをいただきましてありがとうございます。明るい稲の黄金の波に、さまざまな思いの重なってくる句です。私の友人も乳癌と戦っていますが、その明るさとバイタリティに逆に私の方が励まされています。これからもお二人で肩をならべてゆっくり歩いてくださいね。

投稿: しだり | 2005年10月 9日 (日) 22時25分

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