キップをなくして
「キップをなくして」(池澤夏樹著)を読んでいる。
ひょんなことから読むチャンスをもらった本である。
先日フェイスブックに昔通った東京駅地下通路の写真を載せた。新幹線ホームに行く時に駅員に案内されて車椅子で時々利用したところである。
油の染み付いた煉瓦造りの通路にクラシックな灯りが点っていてどこか別世界に行ったような写真である。
これを見た昔の教え子が「キップをなくして」の世界を懐かしく思い出しました、先生も読んでみてくださいとコメントを入れたのだった。
なるほど、と数ページを読み進めて合点がいった。切手マニアの子どもが電車に乗って切手を買いに行くのだが、キップをなくして改札口から出られない。そんなとき同じことを経験した子供たちが駅の中で子供たちの世界を作り上げるという鉄道ファンタジー。夢多い彼ならこれにハマることもあっただろう。
私も今、スルメイカ、いやスルメスティックをかじりながら少年たちとファンタジーの世界に入り込んでいる。





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